ドイツ連邦共和国デュッセルドルフ高等裁判所長オンライン講演会を開催しました。

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 令和4年9月16日、ドイツ連邦共和国デュッセルドルフ高等裁判所長であるヴェルナー・リヒター氏を講師にお迎えしてオンライン講演会が行われ、日本各地の裁判所の多数の裁判官及び裁判所職員が聴講しました。

 冒頭では、堀田眞哉最高裁事務総長が開会挨拶を行い、「日本の司法がデジタル化という大きな転換点を迎えているこの時期に、ドイツからデジタル化について学ぶことは大変意義深いことと考えます。」などと述べました。

写真(リヒター所長と堀田総長ら)

 講演会では、リヒター所長より、ドイツにおける民事訴訟のデジタル化の現状のほか、当事者の陳述・手続の構造化など、デジタル化の機会を活用した訴訟手続の現代化の取組みについて紹介がありました。質疑応答では、記録の完全電子化を進める過渡期における課題、ビデオ会議による証人尋問の利用、効率化によって生じた余力を注ぐべき裁判所の本質的業務についても話題が及びました。

写真(質問者とリヒター所長)

 ドイツにおける民事訴訟のデジタル化の取組は、日本の裁判所がデジタル化の検討を進める上でも大変参考になるものでした。

写真(パネリストらとリヒター所長)