カナダ最高裁長官とのオンライン司法会合開催について

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令和4年6月16日、大谷直人最高裁長官は、カナダ最高裁のリチャード・ワグナー長官とオンライン会合を行いました。

写真(大谷長官とワグナー長官)

ワグナー長官は、冒頭、「大谷長官の退官直前に本会合が実現したことについて、大変光栄に思います。」「令和元年10月の日本での滞在は、とても良い思い出です。」などと述べました。これに対し、大谷長官も、「2年8か月振りにお会いできて、大変嬉しく思います。」などと応じ、和やかな雰囲気で、会合は始まりました。

両長官は、コロナ禍での裁判所運営、国民に身近な司法の在り方、デジタル化等に関する両国の取組みや工夫例について、活発な意見交換をしました。ワグナー長官は、「感染拡大防止と国民から負託された紛争解決機関としての役割を調和させて安定した業務を行っていく、という大谷長官のことばには心を打たれました。」「お互いのベストプラクティスを共有していくことで、日本とカナダの裁判所の関係はより強固なものになります。」などと述べました。大谷長官は、デジタル化について、「訴訟手続の改革はもちろんですが、デジタル化された社会の新たなニーズに敏感に対応していくことも求められます。」「ペーパーレス化を進めるためには、デジタル化された情報を的確に把握できるよう、従前以上に情報を整理されたものにしていかなければなりません。」などと述べました。

写真(会談中の大谷長官)

最後に、大谷長官は、「今後も両国の司法交流が発展することを願います。」と述べました。ワグナー長官は、それに賛意を示すとともに、退官する大谷長官にねぎらいの言葉をかけました。

大谷長官は、在任中、英国、フランスの最上級裁判所の長官らともオンラインで会合を行うなど、コロナ禍においても、諸外国との司法交流を積極的に進めました。

写真(スクリーンショット)