裁判例結果詳細
最高裁判所判例集
- 事件番号
平成14(あ)876
- 事件名
暴力行為等処罰に関する法律違反被告事件
- 裁判年月日
平成16年2月16日
- 法廷名
最高裁判所第二小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
破棄自判
- 判例集等巻・号・頁
刑集 第58巻2号133頁
- 原審裁判所名
福岡高等裁判所
- 原審事件番号
平成13(う)385
- 原審裁判年月日
平成14年4月16日
- 判示事項
被告人のみの控訴に基づく控訴審において裁判所が第1審判決の理由中で無罪とされた事実を第1審に差し戻すことが職権の発動の限界を超え許されないとされた事例
- 裁判要旨
第1審判決が,起訴された事実を理由中で無罪とした上,同事実に含まれるとして,同事実と併合罪の関係にある事実を認定して有罪の判決をし,それに対し被告人のみが控訴したなど判示の訴訟経過の下では,控訴審裁判所が,刑訴法378条3号前段,後段に違反する違法があるとして第1審判決を破棄するに当たり,第1審判決の理由中で無罪とされた事実について,有罪とする余地があるものとして第1審に差し戻すことは,職権の発動の限界を超えるものであって,許されない。
- 参照法条
刑訴法378条3号,刑訴法392条2項,刑訴法400条
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