営繕技官採用試験

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「営繕技官」(技術系国家公務員)について

 裁判所では,全国各地にある裁判所施設を整備,維持するため,裁判所施設に精通した技術職(技術系国家公務員)である「営繕技官」を配置し,裁判業務に資する施設整備を行っています。営繕技官は,長年培った経験や技術力を活かして,「安全で利用者が使いやすい裁判所」を目指し,施設の整備を担っています。

写真:福岡高地家簡裁新庁舎(H30.8月時点)

~福岡高地家簡裁新庁舎(H30.8月時点)~

採用情報

「営繕技官」の仕事

我が国の裁判所は,最高裁判所と下級裁判所(高等裁判所,地方裁判所,家庭裁判所,簡易裁判所)に分かれており,全国で450あまりの庁舎のほか,研修施設や職員宿舎などの施設を有し,営繕技官は,それらすべての施設整備に携わっています。

具体的には,営繕技官は最高裁判所の営繕課を中心に配属され,建築(意匠・構造),電気設備,機械設備の専門分野ごとに,裁判所の施設に関する設計・積算や工事監理などの工事に関する業務を主に担当しています。工事以外でも,予算要求や,施設整備に関する企画立案,工事の検査など多岐にわたる業務を手掛けています。

また,最高裁判所以外にも,全国8か所の高等裁判所に営繕技官が配属され,主に裁判所施設の改修や維持保全に関する業務を担当しています。

女性の営繕技官の比率も高くなり,裁判所の施設行政を支える上で,重要な役割を担っています。

写真:営繕課での打合せの様子

~営繕課での打合せの様子~

写真:工事現場での打合せの様子

~工事現場での打合せの様子~

「営繕技官」の勤務について

「営繕技官」の研修体系

 「営繕技官」として採用された後,新採用職員研修に参加するほか,配属された部署に応じて,建築保全企画研修,建築設備計画研修,工事積算研修などの技術系の研修や,役職の応じた裁判所職員研修に参加するなど,研修体系が充実しています。

近年整備施設の紹介

福岡高等・地方・家庭・簡易裁判所

写真:福岡高等・地方・家庭・簡易裁判所外観

~外観写真~

写真:福岡高等・地方・家庭・簡易裁判所法廷

~法廷写真~

施設概要
  • 鉄骨造 地上12階地下2階
  • 延床面積:56,471㎡
  • 平成30年完成
コンセプト

水平・垂直ラインによるシンメトリーな構成,高い環境性能を兼ね備えた端正な佇まいにより,品位と風格を感じさせる「次代を担う裁判所」の庁舎建築として,公平で中立なイメージを想起させるデザインコンセプトとしています。

徳島地方・家庭・簡易裁判所

写真:徳島地方・家庭・簡易裁判所外観

~外観写真~

写真:徳島地方・家庭・簡易裁判所法廷

~法廷写真~

施設概要
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造 地上6階地下1階
  • 延床面積:10,711㎡
  • 平成28年完成
コンセプト

「柱・梁等の軸組み,庇,縦格子による和の表現」を基づいた,のびやかで格調高く先進性ある外観と,高い環境性能を兼ね備えた「和の雰囲気を感じさせる」デザインコンセプトとしています。

福井地方・家庭裁判所武生支部・武生簡易裁判所

写真:福井地方・家庭裁判所武生支部・武生簡易裁判所外観

~外観写真~

写真:福井地方・家庭裁判所武生支部・武生簡易裁判所玄関ホール

~玄関ホール写真~

施設概要
  • 鉄筋コンクリート造 地上2階
  • 延床面積:1,615㎡
  • 平成28年完成
コンセプト

地域(越前市)の歴史と伝統に培われた情緒豊かな町並みと豊かな自然に馴染む施設をコンセプトに,地域の伝統産業を建物のデザイン要素に取り込むなど,地域が歩んできた歴史,文化を継承し,誰もが懐かしさを感じられ,永く愛され親しみのある庁舎としています。

妙寺簡易裁判所・和歌山家庭裁判所妙寺出張所

妙寺簡易裁判所・和歌山家庭裁判所妙寺出張所外観

~外観写真~

妙寺簡易裁判所・和歌山家庭裁判所妙寺出張所玄関ホール

~玄関ホール写真~

施設概要
  • 鉄筋コンクリート造 地上2階
  • 延床面積:454㎡
  • 平成26年完成
コンセプト

小規模庁舎の外観にボリューム感を持たせるため,2階建て部分と平屋部分の2つの箱を重ねた構成とし,周辺の自然と調和した明るい茶系の色彩計画としつつ,それぞれ色彩と材料の質感に変化を与え,単調になりがちな小規模建物の外観意匠に表情を与えた庁舎としています。

そのほかの裁判所施設の紹介

先輩技官からのメッセージ

高市 祐希
(建築担当 営繕課第一設計班所属 平成24年採用)

 私の所属している営繕課第一設計班は,全国の裁判所庁舎の新営案件を担当しています。私自身も昨年から地裁支部庁舎の設計や簡裁庁舎の工事を担当し,「利用しやすい裁判所」を形にするため,現地の職員,設計事務所や施工業者といった多くの方々と意見を交わしながら業務を行っています。
 建物の計画から竣工までは数年単位の長期的な仕事であり,その内容も多岐にわたります。計画段階での図面作製,模型やスケッチでのイメージ作り,工事の監督業務など,そのような日々の積み重ねが目に見える形で成果として表れてくることにやりがいを感じています。
 また,一人では行き詰まってしまうこともありますが,困ったときには,上司や他分野の同僚でも気軽に相談できて,アドバイスをいただけるので,非常に心強いです。
 このように,裁判所技官は建物をつくるための全てに関わることができる仕事です。皆さんもぜひ私たちと一緒に仕事をしませんか。

写真:高市 祐希

牧野 愛子
(建築担当 営繕課第二企画調査班所属 平成21年採用)

 私の所属している第二企画調査班では,主に,全国にある裁判所施設の保全(維持管理や改修工事)計画に関する業務を担当しています。具体的には,数多くある裁判所施設を長期間良好な状態で使用できるよう,全国の裁判所施設の点検結果を集約,分析し,施設の状況に合わせた改修工事の策定,予算要求に向けての調整を行っていますが,管内の施設を管理している高裁の職員と打合せを重ね,調整がまとまった時の喜びはとても大きいものになります。また,裁判所以外でも,他省庁の方々と会話する機会も多く,いろいろな考え方を知ることもでき,技術者としてのキャリアを重ねる上でも刺激となっています。
 裁判所は女性が働くためのサポートが整っており,多くの職員がそれぞれの事情に合わせた制度を利用しています。家庭の事情を気軽に相談できる雰囲気が出来上がっているので,何かあった時にも安心して仕事との両立を図ることができると感じています。
 営繕技官は,裁判所の施設に幅広く関わることができる立場です。皆さんと一緒に裁判所施設に携わる日を楽しみにしています。

写真:牧野 愛子

酒井 貴実子
(建築担当 営繕課第二設計班所属 平成16年採用)

 私が所属する第二設計班は,裁判所庁舎の新営や宿舎等改修の建築設計を担当しています。
設計班に所属している技官の仕事は,担当する業務範囲の広いことが特徴です。新営案件の場合,基本設計段階で平面や立面の計画を考え,行政や設計事務所と調整を行い,発注図を作成します。工事が始まってからは監督職員として現地に出張し,現場の進捗状況を確認し,施工業者と協議しながら現場を進めていきます。最初は設計製図の課題のように,CAD上にあるデータや小さな模型だったものが,試行錯誤を重ねながら具体化し,実際に建物として建ち上がっていく様子には達成感があります。
 私は子供2人を養育中で,約4年の育児休業を取得後に復職し,現在は育児時間(時短勤務)を活用しながら,東京近郊の現場を中心に担当しています。裁判所では,育児休業や育児時間は本人の希望に沿って取得が可能です。また,子供の病気等の際に取得できる特別休暇も子育て中にはありがたい制度です。
 裁判所技官は,生活の状況に応じて,緩急をつけながら,建築に関わる仕事を続けられる職場環境になっています。皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

写真:酒井 貴実子

坂本 裕史
(電気設備担当 営繕課電気設備班所属 平成16年採用)

 私の所属する電気設備班は,裁判所施設の電気設備に関する業務を担当しています。業務内容は,新営や改修(いわば新築やリノベーション)と様々で,設計時には関係者との打合せやパソコンに向き合う一方,工事現場に出張し監督業務を行うなど,仕事のフィールドが広いことも特徴です。
 建築電気設備やCAD操作自体も未経験だった私は,採用後周囲についていけるのか大変不安でしたが,先輩方の温かい指導や各種研修に参加させてもらうなど,経験を積み重ねてくることができました。しかし,営繕技官の仕事は奥が深く,今でも仲間と議論したり,経験を教えあったりと,アットホームな環境で日々和気あいあいと仕事をしています。
 また,裁判所ではワーク・ライフ・バランスや育児,介護など,仕事と私生活の両立のための制度を推進しています。
 女性の営繕技官も多く,育休後の復職率が高いことも,このように安心して働ける職場の現れかと思います。
 裁判所施設は全国津々浦々にあり,私たちの仕事は,これら施設を通じて,国民の皆さんの権利を守り,安心・安全な庁舎づくりを実現することです。 
 この大変やりがいのある仕事に,あなたも一緒に取り組んでみませんか。

坂本 裕史

白川 忠志
(機械設備担当 営繕課機械設備班所属 平成11年採用)

 私が所属する機械設備班では,裁判所施設の空調・衛生設備に関する設計・積算・工事監理などの業務を担当しています。空調機器などの機械設備は,目立たないながらも,快適さや使い勝手を左右する重要なものであり,裁判所の施設が多くの国民の方々に利用していただいていることを踏まえ,利用者の方々にご不便をおかけしないよう,新しい技術も採用しながら業務を進めています。 
 また,我々の仕事は,デスクワークだけでなく,整備の対象となる全国各地の裁判所施設に赴いて調査や調整を行うため,現場の生の声に接する機会も多いのですが,それらの声を整理・検討して成果に結びついたときには大きなやりがいを感じます。
 私自身,大学では建築を専攻していたため,採用当初は素人同然の状態でしたが,先輩から指導を受けたり,同僚との議論を繰り返したりして今に至っています。心配はいりません。機械設備に興味のある皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

白川 忠志