昭和44(あ)995

 業務上過失致死、業務上過失傷害

 昭和46年6月22日

 最高裁判所第三小法廷

 判決

 破棄差戻

 刑集　第25巻4号588頁

 東京高等裁判所

 昭和44年3月31日

 訴因と異なる態様の過失を認定するにつき訴因変更手続を要するとされた事例

 被告人の過失が、訴因においては、濡れた靴をよく拭かずに履いていたため、一時停止の状態から発進するにあたりアクセルとクラツチペタルを踏んだ際足を滑らせてクラツチペルから左足を踏みはずした過失であるとされているのに対し、交差点前で一時停止中の他車の後に進行接近する際ブレーキをかけるのを遅れた過失であると認定するには、訴因の変更手続を必要とする。

 刑訴法312条，刑法211条

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