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最高裁判所判例集

事件番号

 昭和33(あ)2671

事件名

 強盗

裁判年月日

 昭和38年7月9日

法廷名

 最高裁判所第三小法廷

裁判種別

 判決

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 刑集 第17巻6号579頁

原審裁判所名

 福岡高等裁判所

原審事件番号

原審裁判年月日

 昭和33年11月27日

判示事項

 警察官による人物確認のためのひそかな写真撮影の対象とされた者と共に撮影された者において、そのフイルム装填の写真機を強取した行為が違法と認められた事例。

裁判要旨

 警察官が甲に対する収監の必要上、その人物確認の手段として、ひそかに、甲と思われる人物の写真を撮影するにあたり、これと同道していた乙および丙を分離して撮影することが困難であつたため、乙および丙をも同時に撮影したとしても、その撮影行為は違法でなく、被撮影者らにおいて、暴行をもつて右警察官の反抗を抑圧して、自己らの撮影されたフイルムの装填してある写真機を強取することは刑法上許された行為ではない。

参照法条

 刑法36条,刑法236条

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