昭和42(オ)1108

 婚姻無効確認本訴並びに反訴請求

 昭和44年10月31日

 最高裁判所第二小法廷

 判決

 棄却

 民集　第23巻10号1894頁

 大阪高等裁判所

 昭和39(ネ)242

 昭和42年6月26日

 民法七四二条一号にいう「当事者間に婚姻をする意思がないとき」の意義

 民法七四二条一号にいう「当事者間に婚姻をする意思がないとき」とは、当事者間に真に社会観念上夫婦であると認められる関係の設定を欲する効果意思を有しない場合を指し、たとえ婚姻の届出自体については当事者間に意思の合致があつたとしても、それが単に他の目的を達するための便法として仮託されたものにすぎないときは、婚姻は効力を生じない。

 民法742条

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