裁判例結果詳細
最高裁判所判例集
- 事件番号
昭和57(オ)82
- 事件名
貸金等
- 裁判年月日
昭和59年4月27日
- 法廷名
最高裁判所第二小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
棄却
- 判例集等巻・号・頁
民集 第38巻6号698頁
- 原審裁判所名
大阪高等裁判所
- 原審事件番号
昭和56(ネ)341
- 原審裁判年月日
昭和56年10月22日
- 判示事項
民法九一五条一項所定の熟慮期間について相続人が相続財産の全部若しくは一部の存在を認識した時又は通常これを認識しうべかりし時から起算するのが相当であるとされる場合
- 裁判要旨
相続人において相続開始の原因となる事実及びこれにより自己が法律上相続人となつた事実を知つた時から三か月以内に限定承認又は相続放棄をしなかつたのが、相続財産が全く存在しないと信じたためであり、かつ、このように信ずるについて相当な理由がある場合には、民法九一五条一項所定の期間は、相続人が相続財産の全部若しくは一部の存在を認識した時又は通常これを認識しうべかりし時から起算するのが相当である。
- 参照法条
民法915条1項,民法921条2号
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