裁判例結果詳細
最高裁判所判例集
- 事件番号
平成3(オ)694
- 事件名
工事妨害禁止等
- 裁判年月日
平成5年9月24日
- 法廷名
最高裁判所第二小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
破棄自判
- 判例集等巻・号・頁
民集 第47巻7号5035頁
- 原審裁判所名
福岡高等裁判所
- 原審事件番号
平成1(ネ)771
- 原審裁判年月日
平成3年1月30日
- 判示事項
隣接地に下水管を敷設する工事の承諾及び当該工事の妨害禁止請求が権利の濫用に当たるとされた事例
- 裁判要旨
建物の汚水を公共下水道に流入させるため隣接地に下水管を敷設する必要がある場合において、建物が建築基準法に違反して建築されたものであるため除却命令の対象となることが明らかであるときは、建物の所有者において右の違法状態を解消させ、確定的に建物が除却命令の対象とならなくなったなど、建物が今後も存続し得る事情を明らかにしない限り、建物の所有者が隣接地の所有者に対し右下水管の敷設工事の承諾及び右工事の妨害禁止を求めることは、権利の濫用に当たる。
- 参照法条
下水道法11条1項,下水道法3項,民法1条3項
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