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最高裁判所判例集

事件番号

 昭和33(オ)510

事件名

 損害賠償並びに慰藉料請求

裁判年月日

 昭和37年11月8日

法廷名

 最高裁判所第一小法廷

裁判種別

 判決

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 民集 第16巻11号2216頁

原審裁判所名

 仙台高等裁判所

原審事件番号

原審裁判年月日

 昭和33年2月10日

判示事項

 電気工作物に瑕疵があるとされた事例。

裁判要旨

 三五〇〇ボルト以下の高圧架空送電線のゴム被覆が破損していたため感電事故が生じた場合、行政上の取締規定からは右電線にゴム被覆を用いることが必要でなく、また、終戦後の国内物資の欠乏からその電力会社管下の破損したゴム被覆高圧送電線を全部完全なものに取り替えることは極めて困難な状況にあつても、事故現場の電線の修補することが絶対不可能でないかぎりは、右送電線を所有する電力会社は、右事故によつて生じた損害を賠償する責任がある。

参照法条

 民法717条

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