昭和24(れ)1056

 銃砲等所持禁止令違反、暴力行為等処罰に関する法律違反

 昭和24年8月18日

 最高裁判所第一小法廷

 判決

 棄却

 刑集　第3巻9号1501頁

 広島高等裁判所 　岡山支部

 昭和23年12月28日

 一　暴力行爲等處罰ニ關スル法律第一條にいわゆる「多衆ノ威力ヲ示シ」の意義
二　銃砲等不法所持罪の犯意

 一　暴力行爲等處罰ニ關スル法律第一條にいわゆる「多衆ノ威力ヲ示シ」というのは、同條所定の罪の實行行爲擔當者が、多衆を背景にして其の威力を相手方に示すことを必要とする。
二　銃砲等不法所持罪の成立に必要な犯意は、被告人が日本人であることを認識し乍ら、これを自己の實力支配内に置くを以つて足り、その所持の動機の如何は犯意の存否に影響はない。

 暴力行爲等處罰ニ關スル法律1條，刑法208條，銃砲等所持禁止令1條，銃砲等所持禁止令2條

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