裁判例結果詳細
最高裁判所判例集
- 事件番号
平成1(オ)1062
- 事件名
否認権行使
- 裁判年月日
平成5年1月25日
- 法廷名
最高裁判所第二小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
棄却
- 判例集等巻・号・頁
民集 第47巻1号344頁
- 原審裁判所名
大阪高等裁判所
- 原審事件番号
昭和63(ネ)626
- 原審裁判年月日
平成元年4月27日
- 判示事項
特定の債務の弁済に充てる約定で借り入れた金員による当該債務の弁済が破産法七二条一号による否認の対象とならないとされた事例
- 裁判要旨
破産者が特定の債務の弁済に充てる約定の下に借り入れた金員により当該債務を弁済した場合において、借入債務が弁済された債務より利息などその態様において重くなく、また、破産者が、右約定をしなければ借入れができず、貸主及び弁済を受ける債権者の立会いの下に借入後その場で直ちに右弁済をしており、右約定に違反して借入金を他の使途に流用したり、借入金が差し押さえられるなどして右約定を履行できなくなる可能性も全くなかったなど判示の事実関係の下では、右弁済は、破産法七二条一号による否認の対象とならない。
- 参照法条
破産法72条1号
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