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最高裁判所判例集

事件番号

 昭和29(あ)2784

事件名

 強姦致死、詐欺

裁判年月日

 昭和30年12月9日

法廷名

 最高裁判所第二小法廷

裁判種別

 判決

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 刑集 第9巻13号2699頁

原審裁判所名

 広島高等裁判所  松江支部

原審事件番号

原審裁判年月日

 昭和29年7月26日

判示事項

 一 伝聞証拠の一事例
二 刑訴第四一一条第三号を適用して破棄差戻した事例

裁判要旨

 一 強姦致死被告事件において、被告人はかねて被害者某女と情を通じたいとの野心をもつていたという事実を認定する証拠として、某女がその生前、被告人が自分に変な言動をするのでいやらしい旨第三者に告白したことがある旨の第三者の公判廷における供述は伝聞証拠である。
二 第一審判決に影響を及ぼすべき重大な事実の誤認があることを疑うに足る顕著な事由があつて判決を破棄しなければ著しく正義に反すると認めるときも、刑訴第四一一条第三号により原判決及び第一審判決を破棄しなければならない。

参照法条

 刑訴法320条,刑訴法324条,刑訴法321条,刑訴法411条3号

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