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最高裁判所判例集

事件番号

 昭和40(オ)690

事件名

 手付金返還請求

裁判年月日

 昭和41年4月14日

法廷名

 最高裁判所第一小法廷

裁判種別

 判決

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 民集 第20巻4号649頁

原審裁判所名

 東京高等裁判所

原審事件番号

 昭和38(ネ)1633

原審裁判年月日

 昭和40年3月26日

判示事項

 売買の目的土地の大部分が都市計画街路の境域内に存するために売買の目的物に隠れた瑕疵があるとされた事例。

裁判要旨

 買主が原判示規模の居宅(原判決理由参照)の敷地として使用する目的を表示して買い受けた土地の約八割の部分が都市計画街路の境域内に存するため、たとえ買主が右居宅を建築しても、早晩、都市計画事業の実施により、その全部または一部を撤去しなければならない場合において、右計画街路の公示が、売買契約成立の一〇数年以前に、告示の形式でなされたものであるため、買主において買受土地中の前記部分が右計画街路の境域内に存することを知らなかつたことについて過失があるといえないときは、売買の目的物に隠れた瑕疵があると解するのが相当である。

参照法条

 民法570条

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