裁判例結果詳細
最高裁判所判例集
- 事件番号
平成3(オ)399
- 事件名
親子関係不存在確認
- 裁判年月日
平成9年3月11日
- 法廷名
最高裁判所第三小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
棄却
- 判例集等巻・号・頁
集民 第182号1頁
- 原審裁判所名
東京高等裁判所
- 原審事件番号
平成2(ネ)1616
- 原審裁判年月日
平成2年12月18日
- 判示事項
戸籍上の父母とその嫡出子として記載されている者との間の親子関係について父母の養子が不存在確認請求をすることが権利の濫用に当たらないとされた事例
- 裁判要旨
戸籍上甲乙夫婦の嫡出子として記載されている丙が真実甲乙夫婦の実子でない場合において、甲乙夫婦と丙との間に長年にわたり実親子と同様の生活の実体があり、両者ともその共同生活の解消を望んでおらず、甲乙夫婦の養子である丁も、甲乙夫婦と丙との間の親子関係の不存在を熟知しておりながら、甲の生前にはその確認を求める訴訟を提起しなかったなど判示の事情があったとしても、丁が甲乙夫婦と丙との間の親子関係不存在確認請求をすることは、権利の濫用に当たり許されないとはいえない。
(補足意見がある。)
- 参照法条
民法1条,民法739条,民法799条,人事訴訟手続法第2章親子関係事件ニ関スル手続
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