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最高裁判所判例集

事件番号

 平成23(あ)469

事件名

 覚せい剤取締法違反,関税法違反被告事件

裁判年月日

 平成23年10月26日

法廷名

 最高裁判所第二小法廷

裁判種別

 決定

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 刑集 第65巻7号1107頁

原審裁判所名

 福岡高等裁判所

原審事件番号

 平成22(う)403

原審裁判年月日

 平成23年2月23日

判示事項

 1 訴訟条件である告発の事実を上告審において認定する方法
2 訴訟条件である告発の調査を怠った1,2審の法令違反と上告審において告発の事実を認定することができる場合の判決への影響の有無

裁判要旨

 1 訴訟条件である告発の存在は,上告審において,証拠調手続によることなく,適宜の方法で認定することができ,関税法140条所定の告発書の謄本が原判決後に原審に提出されて記録につづられ,その写しが上告審から弁護人に送付されている事情の下では,上告審は上記謄本により告発の事実を認定することができる。
2 1,2審が訴訟条件である関税法140条所定の告発について調査を怠った法令違反は,上告審において告発の事実を認定することができる場合には,判決に影響を及ぼすべきものとはいえない。

参照法条

 (1,2につき)関税法140条 (1につき)刑訴法393条1項,刑訴法414条 (2につき)刑訴法411条1号

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