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最高裁判所判例集

事件番号

 平成24(あ)23

事件名

 傷害,強盗,建造物侵入,窃盗被告事件

裁判年月日

 平成24年11月6日

法廷名

 最高裁判所第二小法廷

裁判種別

 決定

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 刑集 第66巻11号1281頁

原審裁判所名

 高松高等裁判所

原審事件番号

 平成23(う)112

原審裁判年月日

 平成23年11月15日

判示事項

 共謀加担後の暴行が共謀加担前に他の者が既に生じさせていた傷害を相当程度重篤化させた場合の傷害罪の共同正犯の成立範囲

裁判要旨

 他の者が被害者に暴行を加えて傷害を負わせた後に,被告人が共謀加担した上,更に暴行を加えて被害者の傷害を相当程度重篤化させた場合,被告人は,被告人の共謀及びそれに基づく行為と因果関係を有しない共謀加担前に既に生じていた傷害結果については,傷害罪の共同正犯としての責任を負うことはなく,共謀加担後の傷害を引き起こすに足りる暴行によって傷害の発生に寄与したことについてのみ,傷害罪の共同正犯としての責任を負う。

参照法条

 刑法60条,刑法204条

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