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最高裁判所判例集

事件番号

 平成23(あ)2032

事件名

 業務上過失傷害被告事件

裁判年月日

 平成25年6月18日

法廷名

 最高裁判所第三小法廷

裁判種別

 決定

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 刑集 第67巻5号653頁

原審裁判所名

 東京高等裁判所

原審事件番号

 平成23(う)222

原審裁判年月日

 平成23年9月21日

判示事項

 少年の被疑事件につき一旦は嫌疑不十分を理由に不起訴処分にするなどしたため家庭裁判所の審判を受ける機会が失われた後に事件を再起してした公訴提起が無効であるとはいえないとされた事例

裁判要旨

 犯行時16歳の少年の業務上過失傷害被疑事件について,検察官への事件送致までに約2年11か月を要した上,一旦は嫌疑不十分を理由に不起訴処分(家庭裁判所へ送致しない処分)とされたため,被疑者が成人に達して家庭裁判所で審判を受ける機会が失われたとしても,運転者の特定に日時を要し,検察官が嫌疑不十分と判断し不起訴処分にしたのもやむを得ないなどの事情(判文参照)がある場合には,その後に事件を再起してした公訴提起が無効であるとはいえない。

参照法条

 刑訴法248条,刑訴法338条4号,少年法42条1項

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