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最高裁判所判例集

事件番号

 平成25(受)650

事件名

 株主総会決議取消請求事件

裁判年月日

 平成27年2月19日

法廷名

 最高裁判所第一小法廷

裁判種別

 判決

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 民集 第69巻1号25頁

原審裁判所名

 東京高等裁判所

原審事件番号

 平成24(ネ)5048

原審裁判年月日

 平成24年11月28日

判示事項

 1 共有に属する株式について会社法106条本文の規定に基づく指定及び通知を欠いたまま権利が行使された場合における同条ただし書の株式会社の同意の効果
2 共有に属する株式についての議決権の行使の決定方法

裁判要旨

 1 共有に属する株式について会社法106条本文の規定に基づく指定及び通知を欠いたまま当該株式についての権利が行使された場合において,当該権利の行使が民法の共有に関する規定に従ったものでないときは,株式会社が同条ただし書の同意をしても,当該権利の行使は,適法となるものではない。
2 共有に属する株式についての議決権の行使は,当該議決権の行使をもって直ちに株式を処分し,又は株式の内容を変更することになるなど特段の事情のない限り,株式の管理に関する行為として,民法252条本文により,各共有者の持分の価格に従い,その過半数で決せられる。

参照法条

 (1,2につき)民法264条
(1につき)会社法106条
(2につき)会社法105条1項3号,民法251条,民法252条

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