裁判例結果詳細
最高裁判所判例集
- 事件番号
平成26(受)547
- 事件名
損害賠償請求事件
- 裁判年月日
平成28年1月21日
- 法廷名
最高裁判所第一小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
破棄自判
- 判例集等巻・号・頁
集民 第252号1頁
- 原審裁判所名
東京高等裁判所
- 原審事件番号
平成25(ネ)666
- 原審裁判年月日
平成25年11月28日
- 判示事項
台湾統治中の日本がXの父親を含む台湾の一民族の暮らしぶりを博覧会で見せ物として展示したという内容を含むテレビ番組が,Xの名誉を毀損するものではないとされた事例
- 裁判要旨
テレビ番組を視聴した一般の視聴者において,その番組の内容について,日本が,約100年前に,台湾統治の成果を世界に示す目的で,西欧列強が野蛮で劣った植民地の人間を文明化させていると宣伝するために行っていた「人間動物園」と呼ばれる見せ物をまねて,Xの父親を含む台湾の一民族を,英国で開催された博覧会に連れて行き,その暮らしぶりを展示するという差別的な取扱いをしたという事実を摘示するものと理解するのが通常であるなど判示の事情の下においては,その番組は,Xの名誉を毀損するものではない。
- 参照法条
民法709条,民法710条
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