裁判例結果詳細
高等裁判所 判例集
- 事件番号
平成2(く)153
- 事件名
保護処分取消申立却下決定に対する抗告申立事件
- 裁判年月日
平成2年11月20日
- 裁判所名・部
東京高等裁判所 第四刑事部
- 結果
- 高裁判例集登載巻・号・頁
第43巻3号191頁
- 原審裁判所名
- 原審事件番号
- 判示事項
一 少年法二七条の二第一項による非行事実の不存在を理由とする保護処分の取消と保護処分の種類
二 一部の非行事実の不存在が判明した場合と少年法二七条の二第一項による保護処分の取消
- 裁判要旨
一 少年法二七条の二第一項による非行事実の不存在を理由とする保護処分の取消は、保護処分一般ではなく、その種類の点をも含め当該保護処分から解放すべきかどうかによって判断すべきである。
二 保護処分の基礎となった複数の非行事実のうち、一部の事実の不存在が判明した場合には、残余の非行事実だけでは当該保護処分に付するだけの要保護性に欠け、これを維持することができないときに、少年法二七条の二第一項による保護処分の取消ができる。
- 全文