昭和45(う)1201

 窃盗被告事件

 昭和46年10月26日

 東京高等裁判所 　第八刑事部

 第24巻4号641頁

 一、　森林法一九七条にいう「森林の産物」の意義
二、　同条にいう「森林の産物」にあたるとされた事例

 一、　森林法一九七条にいう「森林の産物」とは、森林より産出する一切の物をいい、有機的産出物はもちろん無機的産出物をも含むものと解するのが相当である。
二、　富士山麓の天然樹海で富士山より噴出した熔岩が森林の台地を成している場合に、該熔岩は、同条にいう「森林の産物」にあたる。

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