裁判例結果詳細
高等裁判所 判例集
- 事件番号
昭和45(う)2758
- 事件名
業務上過失傷害、道路交通法違反、殺人未遂被告事件
- 裁判年月日
昭和46年3月4日
- 裁判所名・部
東京高等裁判所 第十刑事部
- 結果
- 高裁判例集登載巻・号・頁
第24巻1号168頁
- 原審裁判所名
- 原審事件番号
- 判示事項
道路交通法七二条一項前段の救護義務を怠つた同法違反の罪と同事故による負傷者に対する不作為の殺人未遂罪との罪数関係
- 裁判要旨
自動車運転者として、人身事故を起した場合に採るべき負傷者救護の義務を怠つた道路交通法違反の罪と、自己の過失により重傷を負わせた被害者を救護すべき義務に違反し、未必の殺意をもつて救護しない不作為による殺人未遂罪とは別罪を構成し、前者は後者に吸収されるものではなく、一個の行為で数個の罪名に触れる場合にあたる。
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