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高等裁判所 判例集

事件番号

 昭和39(う)282

事件名

 公正証書原本不実記載等被告事件

裁判年月日

 昭和39年6月30日

裁判所名・部

 東京高等裁判所  第八刑事部

結果

高裁判例集登載巻・号・頁

 第17巻5号496頁

原審裁判所名

原審事件番号

判示事項

 いわゆる「見せ金」による株式払込と公正証書原本不実記載罪の成立

裁判要旨

 株式会社の「会社の設立に際して発行する株式の総数」につき、いわゆる「見せ金」による仮装の払込が為されたに過ぎず、何ら実質的な払込が為されていないのに拘らず、その情を秘して登記官吏に対し、右株式につき実質的な払込が為されたものの如く虚偽の申立を為し、資本の額の全額払込済の株式会社として会社の設立登記を申請し、右登記官吏をして商業登記簿の原本に、発行済株式の総数及び資本の額に関し申請どおり不実の記載を為さしめた場合においては、公正証書原本不実記載罪を構成する。

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