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高等裁判所 判例集

事件番号

 昭和37(う)1735

事件名

 通貨及証券模造取締法違反被告事件

裁判年月日

 昭和38年1月21日

裁判所名・部

 東京高等裁判所  第五刑事部

結果

高裁判例集登載巻・号・頁

 第16巻1号1頁

原審裁判所名

原審事件番号

判示事項

 一、 通貨及証券模造取締法の適用
二、 同法第一条にいわゆる紛わしき外観を有するの意義

裁判要旨

 一、 日本銀行発行の一万円紙幣を模擬したものである以上、たとえその紙質、形状、色彩様式、などに真物との間に多少の差異があり、裏面は、全く真物と相違する場合であつても、通貨及証券模造取締法第一条にいわゆる銀行紙幣に紛わしい外観を有するものを製造したものに該当する。
二、 通貨及証券模造取締法第一条にいわゆる紛わしき外観を有するとは色彩、形状などにおいて、そのものを模擬することをもつて足り必ずしも普通の知識を有する者が、その鑑別を誤るようなものであることを要しない。

全文