裁判例結果詳細
高等裁判所 判例集
- 事件番号
昭和34(う)201
- 事件名
傷害被告事件
- 裁判年月日
昭和35年6月9日
- 裁判所名・部
広島高等裁判所 第一部
- 結果
- 高裁判例集登載巻・号・頁
第13巻5号399頁
- 原審裁判所名
- 原審事件番号
- 判示事項
誤想防衛の成立する一事例
- 裁判要旨
暴行傷害等の前科一三犯を有する被害者が深夜被告人宅に押しかけ「今日は日本刀でも何でも持つて来い。一発で射ち殺すぞ」等と怒号し、被告人が立ち現れて詰問したところ、「はじきあげてやろうか」と云いながら右手をオーバーのポケットに突込んだので、被害者が凶器で襲撃するものと誤想し防衛のため有り合わせの木刀で被害者の手首等を殴打し負傷せしめた場合、被告人の行為は誤想防衛と解すべきである。
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