裁判例結果詳細
下級裁裁所 裁判例速報
- 事件番号
平成19(ワ)548
- 事件名
損害賠償請求事件
- 裁判年月日
平成19年11月22日
- 裁判所名・部
京都地方裁判所 第1民事部
- 結果
- 原審裁判所名
- 原審事件番号
- 原審結果
- 判示事項の要旨
内頚静脈からカテーテルを挿入する方法による血液透析を受けた際,本来内頚静脈に挿入されるべきカテーテルが,誤って,右総頚動脈に挿入された結果,その後の処置により,患者の右頚部に醜状痕が残った事案において,医師が,カテーテルを右総頚動脈に誤挿入した点については,過失は認められないとしたが,カテーテルを挿入する部位として,首と脚という複数の選択肢があったのに,医師が患者に対して,カテーテル挿入部位として,首又は脚を選択した場合に生じうる合併症の内容や危険性の違いについて説明せず,また,どの部位からカテーテルを挿入するかについての結論も示さなかった点について,患者に自己決定の機会を与えるべき義務を怠ったとして,医師の説明義務違反を認めた事例
- 全文