裁判例結果詳細
下級裁裁所 裁判例速報
- 事件番号
平成21(行ケ)1
- 事件名
選挙無効請求事件
- 裁判年月日
平成22年3月18日
- 裁判所名・部
名古屋高等裁判所 民事第3部
- 結果
棄却
- 原審裁判所名
- 原審事件番号
- 原審結果
- 判示事項の要旨
民意をより正確に反映することが要請される衆議院においては,2倍以上となるような投票価値の不平等が生じている場合,一般的に合理性を有するものとは認められず,国会の裁量権の限界を超えており,憲法違反と判断せざるを得ない。投票価値の不平等が生じる大きな要因となった1人別枠方式は,その目的や手段としての合理性の点で,正当性を失っていると言わざるを得ない以上,本件小選挙区選挙は違憲違法であり,愛知県第1区の選挙も,同選挙と一体として違法としたが,これを無効とした場合の公の利益の著しい障害等を考慮して,請求を棄却した上,同選挙区の選挙の違法を宣言した。
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