裁判例結果詳細
下級裁裁所 裁判例速報
- 事件番号
平成24(ワ)12470
- 事件名
損害賠償請求事件
- 裁判年月日
平成27年11月25日
- 裁判所名・部
大阪地方裁判所 第19民事部
- 結果
- 原審裁判所名
- 原審事件番号
- 原審結果
- 判示事項の要旨
B型肝炎ウイルスへの感染歴を有する患者が,悪性リンパ腫の治療のため,大学病院において,免疫抑制作用を有する薬剤の投与を反復して受けたところ,肝内に残存するウイルスが免疫抑制により再活性化してB型肝炎を発症し,その後,肝不全により死亡したことについて,①血中のウイルス量を定期測定してモニタリングし,ウイルスが検出された時点で直ちに抗ウイルス薬の投与を開始することが,当時の医療水準であったとはいえず,②肝不全の原因は,B型肝炎の劇症化ではなく,悪性リンパ腫の肝浸潤であると考える合理的理由があると判断して,病院設置法人に対する遺族らの損害賠償請求を棄却した事例