裁判例結果詳細
下級裁裁所 裁判例速報
- 事件番号
令和2(ワ)2361
- 事件名
損害賠償請求反訴事件
- 裁判年月日
令和4年3月16日
- 裁判所名・部
札幌地方裁判所
- 結果
- 原審裁判所名
- 原審事件番号
- 原審結果
- 判示事項の要旨
北海道胆振東部地震によって、脱退前被告が運転する苫東厚真火力発電所の発電機が停止したことなどをきっかけに、北海道全域における大規模停電(ブラックアウト)が発生したことについて、反訴原告が、脱退前被告には、ブラックアウトの発生に関し、本件発電所に発電量を一極集中させた過失、及び、UFR(周波数低下リレー)について、適切な負荷遮断量の設定を怠った過失があり、また、ブラックアウトからの復旧に関し、地震を想定したブラックスタートの計画を事前に策定していなかったために、復旧まで1週間を要するとの不正確な見通しを発表するに至った過失があるなどと主張して、脱退前被告から事業等の承継を受けた反訴被告に対し、不法行為に基づき損害賠償を求めた事案において、脱退前被告に、反訴原告主張の注意義務違反は認められないとして、反訴請求を棄却した事案。
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