裁判例結果詳細
下級裁裁所 裁判例速報
- 事件番号
令和6(わ)156
- 事件名
死体遺棄幇助、死体損壊幇助被告事件
- 裁判年月日
令和7年5月7日
- 裁判所名・部
札幌地方裁判所
- 結果
- 原審裁判所名
- 原審事件番号
- 原審結果
- 判示事項の要旨
正犯である被告人の娘が、かねて殺害した他人の死体から切断して持ち帰っていた頭部を、自宅において隠匿し、損壊するなどして死体を遺棄、損壊した際、被告人がこれらの情を知りながら、死体の隠匿を容認し、死体損壊状況をビデオ撮影するよう夫に依頼して同人にビデオ撮影させたなどとして起訴された死体遺棄幇助、死体損壊幇助事件において、①死体遺棄幇助の成否の前提として正犯による死体遺棄がいつ終了したといえるか、②死体遺棄及び死体損壊に対する被告人の行為の幇助行為該当性、③争点の前提事実及び量刑事情となる、被告人が娘の死体遺棄等の計画を認識した時期等が争われ、③につき被告人が娘の計画をあらかじめ認識していたとはいえないが、①正犯による死体遺棄は警察官が自宅に臨場するまで継続しており、②死体遺棄及び死体損壊に対する被告人の行為はそれらを幇助したといえるとして、死体遺棄幇助、死体損壊幇助の成立を肯定した事案
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