裁判例結果詳細
行政事件 裁判例集
- 事件番号
平成8(行ケ)2
- 事件名
選挙無効裁決取消請求事件
- 裁判年月日
平成9年7月28日
- 裁判所名
高松高等裁判所
- 分野
行政
- 判示事項
村長選挙において,不在者投票事由についての審査義務を尽くさないまま不在者投票を認めた違法が選挙の結果に異動を及ぼすおそれがあるとして,前記選挙を無効とした県選挙管理委員会の裁決が,適法とされた事例
- 裁判要旨
村長選挙において,不在者投票事由についての審査義務を尽くさないまま不在者投票を認めた違法が選挙の結果に異動を及ぼすおそれがあるとして,前記選挙を無効とした県選挙管理委員会の裁決につき,不在者投票受付事務担当者には,投票用紙及び不在者投票用封筒交付請求書並びに宣誓書の記載に不備があるために不在者投票事由の存否を審査し難い場合には,選挙人に対し口頭の説明を求め,前記宣誓書等の記載と口頭による補足説明に基づいて不在者投票事由の存否を認定判断すべき義務があるというべきところ,前記選挙における不在者投票受付事務担当者は,選挙人の提出した前記宣誓書等の記載が不備であって不在者投票事由の存在を認定し難いものがあったのに,当該選挙人に口頭の説明を求めた上で不在者投票事由の存否を審究する措置を採らないまま不在者投票を行わせたものであって,不在者投票に関する管理執行に違法があるというべきであり,その違法は前記選挙の結果に異動を及ぼすおそれがあるとして,前記裁決を適法とした事例
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