裁判例結果詳細
行政事件 裁判例集
- 事件番号
昭和56(行ウ)26
- 事件名
違法支出金補填請求事件
- 裁判年月日
昭和57年11月10日
- 裁判所名
大阪地方裁判所
- 分野
行政
- 判示事項
1 市議会議員を全国市議会議長会議主催の東南アジア行政視察及び市主催の米国行政視察に参加させるため,市がその旅費を支出した場合において,前者の旅行の出張命令書に押印した前市議会議長の行為及び後者の旅行の出張確認書に押印した現市議会議長の行為が,住民訴訟の対象となる財務会計上の行為に当たるとされた事例 2 地方自治法242条の2第1項4号所定の住民訴訟において,財務会計上の行為に関与したとして損害賠償義務を負う旨主張されている前市議会議長及び現市議会議長が,右訴訟の被告適格を有するとされた事例 3 前市議会議長及び現市議会議長に対し,市議会議員の海外視察のための公金の支出が違法であるとして,地方自治法242条の2第1項4号に基づき損害賠償を求める住民訴訟について,地方議会はその自治,自律権能に基づき議員を海外に派遣することができ,右海外派遣の必要性の有無の判断は議会ないし議長の広範な裁量にゆだねられており,右海外視察を行うにつき議会ないし議長に裁量権の逸脱又は濫用はないとして,請求が棄却された事例
- 裁判要旨
- 全文