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行政事件 裁判例集

事件番号

 平成16(行ウ)110

事件名

 固定資産審査決定取消請求事件

裁判年月日

 平成18年9月8日

裁判所名

 東京地方裁判所

分野

 行政

判示事項

 固定資産課税台帳に登録された土地の価格について,固定資産評価審査委員会がした審査申出棄却決定の取消訴訟において同決定を全部取り消す旨の判決が確定したことを受けて,同委員会がした減額決定が,前記判決について生じた拘束力に反するなどとして,前記減額決定が取り消された事例

裁判要旨

 固定資産課税台帳に登録された土地の価格について,固定資産評価審査委員会がした審査申出棄却決定の取消訴訟において同決定を全部取り消す旨の判決が確定したことを受けて,同委員会がした減額決定につき,前記判決が,前記土地を評価するに際しては標準的画地と容積率が異なることに伴う減価補正として少なくとも3パーセント程度は必要であるとしたことは,判決主文が導き出されるのに必要な事実認定及び法律判断に当たるということができるから,この点について判決の拘束力が発生しているとした上,前記判決は,都知事による評価の根拠となった鑑定における標準的画地の想定に問題があることが示唆されているとして,同鑑定の結果から少なくとも3パーセント程度の減価修正をする必要があった旨判断しているのに対し,前記減額決定は,同鑑定における標準的画地の想定には問題がないとして,減価補正の必要はないとしているのであるから,前記判決について生じた拘束力に反するなどとして,前記減額決定を取り消した事例

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