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行政事件 裁判例集

事件番号

 平成16(行コ)120

事件名

 固定資産評価審査申出に対する決定取消請求控訴事件(原審・神戸地方裁判所平成13年(行ウ)第22号)

裁判年月日

 平成18年3月14日

裁判所名

 大阪高等裁判所

分野

 行政

判示事項

 都市計画決定により市街化区域とされた区域内の土地のうち,固定資産評価基準及び西宮市土地評価要領に基づき,宅地並み評価方法により評価された農地,原野及び雑種地の各固定資産課税台帳登録価格の審査申出棄却決定が,全部取り消された事例

裁判要旨

 都市計画決定により市街化区域とされた区域内の土地のうち,固定資産評価基準及び西宮市土地評価要領に基づき,宅地並み評価方法により評価された農地,原野及び雑種地の各固定資産課税台帳登録価格の審査申出棄却決定につき,前記区域は,現に市街地を形成していないだけではなく,今後の人口の増加により市街化が図られることも見込めず,市街化区域としての実態を有していないから,一般的には,農地,原野及び雑種地が宅地に準じた価格で取引される状況になく,前記各評価方法に基づいて算出された前記各登録価格は,前記各土地の適正な時価を上回るものと認められ,同価格の決定は違法であるところ,訴訟手続内の資料では客観的に適正とされる価格を認定することはできないから,適正な時価について改めて審査させるのが相当であるとして,前記審査申出棄却決定を全部取り消した事例

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