裁判例結果詳細
行政事件 裁判例集
- 事件番号
昭和60(行ウ)5
- 事件名
建物滅失登記処分等取消請求事件
- 裁判年月日
昭和61年12月23日
- 裁判所名
鹿児島地方裁判所
- 分野
行政
- 判示事項
1 甲建物とそれに隣接した乙建物との一体化工事がされ,その後,右一体化工事によりできた丙建物の増築等がされたため,登記官が,甲乙両建物につき合棟を原因として滅失登記処分を,丙建物につき合棟及び種類変更増築を原因とする表示登記処分をそれぞれした場合に,甲乙両建物の仮差押債権者がした右表示登記処分の取消しを求める訴えが,右表示登記処分は右仮差押債権者の権利又は法律上保護された利益を侵害するものではないから,法律上の利益を欠き不適法であるとして,却下された事例
2 甲建物とそれに隣接した乙建物は,一体化工事により,所有権その他の権利の客体となり得ベき独立性を失い法律的に滅失したのであるから,右各建物がいずれも登記上滅失したものとして,登記官がした右両建物につき合棟を原因とする各滅失登記処分には違法の点はないとした事例
- 裁判要旨
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