裁判例結果詳細
行政事件 裁判例集
- 事件番号
平成21(行コ)327
- 事件名
厚生年金不支給処分取消等請求控訴事件(原審・東京地方裁判所平成21年(行ウ)第23号)
- 裁判年月日
平成22年8月25日
- 裁判所名
東京高等裁判所
- 分野
行政
- 判示事項
厚生年金保険法の通算老齢年金の受給権者が失踪宣告により死亡したものとみなされたとして,同人の配偶者がした通算老齢年金の支給請求に対し,社会保険庁長官がした同年金の不支給処分の取消請求が,認容された事例
- 裁判要旨
厚生年金保険法の通算老齢年金の受給権者が失踪宣告により死亡したものとみなされたとして,同人の配偶者がした通算老齢年金の支給請求に対し,社会保険庁長官がした同年金の不支給処分の取消請求につき,受給権者が失踪宣告により死亡したとみなされた場合には,「その者の死亡の当時その者と生計を同じくしていたもの」という厚生年金保険法37条の文理に照らし,失踪宣告により受給権者が死亡したとみなされる時点において,生計同一要件を充足しているか否かが判断されるべきであるとした上,受給権者が行方不明になった後も,同人の法定代理人である不在者財産管理人が相当額の婚姻費用を負担し続けてきたことから,前記時点において受給権者と生計を同じくしていたと認められるとして,前記請求を認容した事例
- 全文