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行政事件 裁判例集

事件番号

 令和2(行ウ)134

事件名

 退去強制令書発付処分取消等請求事件等

裁判年月日

 令和5年3月15日

裁判所名

 大阪地方裁判所

分野

 行政

判示事項

 ウガンダ共和国国籍を有するレズビアンである外国人について、同国に帰国すればレズビアンであることを理由に迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するものであると認められるとして、難民に該当するとされた事例

裁判要旨

 ウガンダ共和国国籍を有するレズビアンである外国人について、①同国では、同性間の性行為を違法としてこれを処罰する旨の刑法の規定があり、これを適用して逮捕する場合があるほか、同規定以外の他の法令を適用して同性愛者に対し恣意的な身体拘束をするおそれがあることなど同国の情勢を前提として、②同国においてレズビアンであることを理由に警察官らに身柄拘束され暴行を受けたという当該外国人の供述は、当該外国人の身体の傷痕と整合し、かつ、同国の医療機関作成の医療記録と整合していること、その他に当該外国人が逮捕・勾留される理由が見当たらないこと、上記①の同国の情勢と矛盾しないことから信用することができ、したがってその旨の事実が認められるなど判示の事情の下では、同国に帰国すればレズビアンであることを理由に迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するものであると認められ、難民に該当する。

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