裁判例結果詳細
裁判例結果詳細
行政事件
- 事件番号
平成12(行ウ)332
- 事件名
審査決定取消請求事件
- 裁判年月日
平成14年1月22日
- 裁判所名
東京地方裁判所
- 分野
行政
- 判示事項
1 土地課税台帳に記載された土地の価格に関する審査申出に対して固定資産評価委員会がした決定につき,適正な時価を超える部分の一部取消しを求める訴えが,却下された事例 2 土地課税台帳に登録された土地の価格に関する審査申出に対して固定資産評価委員会がした決定につき,当該価格につき「適正な時価」を超えて認定した点で違法であるとしてした前記決定の取消請求が,認容された事例
- 裁判要旨
1 土地課税台帳に記載された土地の価格に関する審査申出に対して固定資産評価委員会がした決定につき,適正な時価を超える部分の一部取消しを求める訴えにつき,前記一部取消しは,前記決定を取り消すだけでなく,それを変更すべき内容を明示して,行政機関に対して作為を命じることになり,行政事件訴訟法が取消訴訟については想定していないところであるから,不適法であるとして,前記訴えを却下した事例 2 土地課税台帳に登録された土地の価格に関する審査申出に対して固定資産評価委員会がした決定につき,当該価格につき「適正な時価」を超えて認定した点で違法であるとしてした前記決定の取消請求につき,「適正な時価」とは,当該土地の客観的な交換価値をいうものと解すべきところ,その判断は,第1に,評価方法の選定が固定資産評価基準及びそれに基づき定められた市の固定資産評価事務取扱要領に従ったものであるか,第2に,同評価基準及び取扱要領が一般的に合理性を有するかどうかの順に行うべきであるとした上,前記取扱要領が定める市街化区域農地の評価方法は,地方税法及び評価基準の趣旨を全うするものではなく,一般的合理性を有していないとして,前記請求を認容した事例
- 全文