裁判例結果詳細

事件番号

平成7(行コ)3

事件名

住民訴訟損害賠償請求控訴事件

裁判年月日

平成8年10月31日

裁判所名

福岡高等裁判所

分野

行政

判示事項

公有水面を埋め立てて造成した村有地の一般競争入札の方法による売却において,落札者の決定等が違法であるとして,村長個人に対してされた地方自治法242条の2第1項4号に基づく損害賠償請求が,一部認容された事例(差戻前,最高1小平6・12・22判,平5(行ツ)135)

裁判要旨

公有水面を埋め立てて造成した村有地の一般競争入札の方法による売却が違法であるとして,村長個人に対してされた地方自治法242条の2第1項4号に基づく損害賠償請求につき,普通地方公共団体が収入の原因となる契約を締結するための一般競争入札を行う場合,最低制限価格のほか最高制限価格を設定し,その範囲内で入札した者のうち最高価格の申込者を落札者とする方法を採ることは許されないから,最高制限価格を定めた一般競争入札の方法によって行われた前記売却は違法であって,前記土地の売却は,公有水面埋立法による処分価格の制限があるなどその性質及び目的が競争入札に適さず随意契約によるべきものであったから,村は,随意契約によれば売却価格となったであろうと推認される価格と実際の売却価格との差額相当の損害を被ったこととなるとして,前記請求を一部認容した事例

全文

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