裁判例結果詳細

事件番号

昭和27(う)2207

事件名

傷害被告事件

裁判年月日

昭和27年12月2日

裁判所名・部

東京高等裁判所 第十一刑事部

結果

破棄自判

高裁判例集登載巻・号・頁

第5巻12号2267頁

原審裁判所名

原審事件番号

判示事項

正当防衛の成立する事例

裁判要旨

突然被告人の邸宅に暴言を吐きながら入つて来て、土足のまま座敷に上り込み他の者と飲食中の被告人目がけてその場にあつた器物を投げつけ、制止もきき入れず被告人に組みつき、被告人を屋外に引きずり出そうとして組み合つたまま土間に落ち、下になつた被告人の咽喉部を押しつけて気絶させるような所為は、急迫不正の侵害であるから、被告人に組みついた以後被告人を気絶させる間においてその暴行を防止するため被告人において若干抗争的態度に出た結果その者の左胸部肩胛部等に打撲傷左拇指第一関節部に全治三週間を要する捻挫傷を負わしめたとしても、それは右侵害に対し自己の身体生命を防衛するため已むなく行つた正当防衛行為の結果と解するのを相当とする。

全文

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