裁判例結果詳細

事件番号

平成16(行コ)38

事件名

不作為の違法確認請求控訴事件(原審・福岡地方裁判所平成15年(行ウ)第24号)

裁判年月日

平成17年3月29日

裁判所名

福岡高等裁判所

分野

行政

判示事項

廃棄物の処理及び清掃に関する法律14条の2第1項に基づく産業廃棄物の処分の事業範囲の変更の許可申請に対し,県知事が何らの処分もしないとしてされた不作為の違法確認の訴えが,訴えの利益が失われたとして却下された事例

裁判要旨

廃棄物の処理及び清掃に関する法律14条の2第1項に基づく産業廃棄物の処分の事業範囲の変更の許可申請に対し,県知事が何らの処分もしないとしてされた不作為の違法確認の訴えにつき,同訴えは,国民からの申請を行政庁が握り潰すのを排除するための制度であり,不作為の違法を確認する判決の拘束力により,申請に対する処分がなされることによって,申請に係る法律上の利益を取得する可能性を回復させるもので,申請に係る法律上の利益を取得する可能性がなくなった場合には,不作為の違法確認の訴えの利益は失われると解すべきであるとした上,申請人の同法14条4項に基づく産業廃棄物処分業の許可が既に失効しており,同許可を前提とした前記変更の許可申請が認められる法的可能性はなくなったから,不作為の違法確認を求める訴えの利益が失われたとして,前記訴えを却下した事例

全文

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