裁判例結果詳細

事件番号

昭和34(あ)470

事件名

背任、単純収賄

裁判年月日

昭和36年1月13日

法廷名

最高裁判所第二小法廷

裁判種別

判決

結果

棄却

判例集等巻・号・頁

刑集 第15巻1号113頁

原審裁判所名

福岡高等裁判所 宮崎支部

原審事件番号

原審裁判年月日

昭和32年11月27日

判示事項

一 異性間の情交と賄賂の目的物。 二 刑訴法第四〇〇条但書に違反しない事例。

裁判要旨

一 異性間の情交は賄賂の目的物となり得る。 二 第一審判決が、収賄の公訴事実につき犯意について証明がないことを理由に無罪を言渡したのに対し、控訴裁判所が、自ら事実の取調として、右犯意の点を主要な争点とする公訴事実につき、犯罪の成否を決する上に関係を有すべき証人五名を取り調べたものである以上、その事実の取調の結果が、争点に直接触れるところにおいて第一審で取り調べた証拠以上に出ないとしても、右事実取調の結果と訴訟記録及び第一審で取り調べた証拠とによつて破棄自判し、有罪の判決をすることは刑訴第四〇〇条但書に違反しない。

参照法条

刑法197条,刑法198条,刑訴法400条但書

全文

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