裁判例結果詳細
裁判例結果詳細
最高裁判所
- 事件番号
昭和26(れ)131
- 事件名
詐欺
- 裁判年月日
昭和26年5月8日
- 法廷名
最高裁判所第三小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
棄却
- 判例集等巻・号・頁
刑集 第5巻6号1012頁
- 原審裁判所名
大阪高等裁判所
- 原審事件番号
- 原審裁判年月日
昭和25年12月4日
- 判示事項
一個の通帳に基く数個の詐欺受配行為と罪数
- 裁判要旨
刑法第五五条が削除された後においては、いわゆる犯意の継続があつたからとて、それだけで数個の行為を一罪として処断しなければならないという理由はない。本件についてみれば、原審が認定しているように、各受配の度毎にそれぞれ別個の欺罔行為が認められる以上、たとえそれが一個の配給通帳に基き、継続した意図の下にくりかえされたものであつても、各受配行為ごとに一個の詐欺罪が成立するものといわなければならない。
- 参照法条
刑法55条(削除前),刑法45条,刑法246条1項
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