裁判例結果詳細

事件番号

昭和26(あ)1643

事件名

窃盜

裁判年月日

昭和27年3月6日

法廷名

最高裁判所第一小法廷

裁判種別

決定

結果

棄却

判例集等巻・号・頁

集刑 第62号155頁

原審裁判所名

福岡高等裁判所

原審事件番号

原審裁判年月日

昭和26年3月6日

判示事項

弁護人の上告申立が被告人の明示した意思に反する例

裁判要旨

一件記録によれば、原審弁護人は刑訴三五五条に基き被告人のために原判決に対し、上告の申立をしたのであるが当裁判所からの弁護人選任についての照会に対し、被告人は書面を以つて当裁判所に対し原判決に服し、上告の意思なき旨を回答し且つ何故に事件が上告されたか従つて右弁護人の上告申立を全然知らないことが明認されるのである。されば、原審弁護人の本件上告は被告人の明示した意思に反したこととなり、結局本件上告は不適法なものといわなければならぬ。

参照法条

刑訴法41条,刑訴法355条,刑訴法356条

全文

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