裁判例結果詳細

事件番号

昭和54(オ)204

事件名

値合損失金本訴、証拠金返還反訴

裁判年月日

昭和56年2月17日

法廷名

最高裁判所第三小法廷

裁判種別

判決

結果

棄却

判例集等巻・号・頁

集民 第132号139頁

原審裁判所名

大阪高等裁判所

原審事件番号

昭和51(ネ)2107

原審裁判年月日

昭和53年11月30日

判示事項

商品取引員がいわゆる仕手の買建の注文に応じなかつた行為が仕手とは別に買建をしていた者に対する不法行為にあたらないとされた事例

裁判要旨

ゴムの先物取引について商品取引員がいわゆる仕手の買建の注文に応じなかつたことがゴム相場の暴落の一因となつていても、当時ゴム相場の過熱に対する不安が業界に広がつており、商品取引員において、仕手に対し穏便な取引を求めても仕手がこれを拒絶したので、仕手が委託証拠金として売買代金全額を納付することをその買建の注文に応じる条件としたなど原判示の事実関係のもとにおいては、商品取引員の右の行為は、仕手とは別に買建をしていた者に対する不法行為にあたらない。

参照法条

民法709条,商品取引所法97条1項

全文

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