研修生(家庭裁判所調査官・裁判所書記官養成課程)

家庭裁判所調査官養成課程

家庭裁判所調査官補として採用されると、約2年間にわたる養成課程で執務に必要な行動科学や法律等の理論及び実務について学び、修了後に家庭裁判所調査官に任命されます。

札幌家庭裁判所 家庭裁判所調査官補(R6採用 法律系の学部出身)

家庭裁判所調査官養成課程には、裁判所職員総合研修所において、講義や模擬事例を活用した事例検討等の演習を通じて調査事務を学ぶ合同研修と、所属庁において、研修生が3人一組になり、指導担当者の下で実務に当たる実務修習があります。

合同研修では面接者としての心構えなど、基礎的な部分から学べました。また、研修生同士の討議では、各人が意見を出し合い多角的に検討することの大切さを学びました。

実務修習では、目の前の家族や少年に感情を揺さぶられることや、人生の大事な局面を左右する判断に関わることに難しさを感じますが、そのたびに指導担当者から指導を受けたり、同期に相談したりすることにより、新たな視点や助言を得て課題に向き合っています。特に、研修生同士でそれぞれの悩みやその解決方法を話し合うことで、短期間で多くの貴重な経験ができ、一人で研修を受けるよりも成長できていると感じています。

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裁判所書記官養成課程

裁判所事務官等が入所試験に合格すると、翌年度から裁判所書記官養成課程で法律の理論、実務などについて学び、修了後に裁判所書記官に任命されます。
裁判所書記官養成課程は、第一部と第二部に分かれており、法学部を卒業した職員は、第一部の課程(約1年)を履修します。
法学部卒業以外の職員は、原則として第二部の課程(約2年)を履修し、基礎から学ぶことができます。

第一部研修生

京都地方裁判所 裁判所事務官(R6採用 法律系の学部出身)

裁判所書記官養成課程では、裁判所書記官として活躍するために必要な法律知識や調書作成等の実務知識・技能を身に付けるため、全国から集まる仲間と切磋琢磨しながら、日々学修に取り組んでいます。模擬記録を用いて課題を検討する実践的な講義も多く、大学での学びとは異なり、自ら考え、意見を述べる機会が豊富にあります。そのため、考えを相手に分かりやすく伝える力や多角的な視点を身に付けることができます。

また、研修生の質問に真摯に向き合ってくださる教官との対話を重ねる中で、単なる知識の修得にとどまらず、知識が実務とどう結び付くのか深く理解できるため、現場で求められる思考力も養うことができます。

デジタル化の進展により裁判所も変化することが求められる中で、裁判所書記官として事務の効率化や改善策を主体的に考え、適正迅速な裁判の実現に貢献できるよう、研修を通じ、必要な法律・実務の知識・技能の修得に取り組んでいます。

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第二部研修生

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左(A)

仙台地方裁判所 裁判所事務官(R4採用 教育系の学部出身)

中(B)

佐賀地方裁判所 裁判所事務官(R2採用 文学系の学部出身)

右(C)

東京地方裁判所 裁判所事務官(H30採用 国際系の学部出身)

Q.入所試験の勉強はどのようにしましたか。

C:法律の文章に不慣れだったので、文章を書く練習を意識して行いました。

B:裁判官が主催する勉強会に参加しながら、出勤前や週末に時間をつくって勉強しました。

A:私も勉強会で仲間が作成した答案を参考にしながら、勉強を進めました。

 

Q.大学等で法律を専門的に学んでいないことで困ったことはありますか。

B:他の研修生と相談して解決することも多く、あまり困ったことはありません。

C:そうですね。少し悩んだ際も教官に相談すると、勉強の進め方も含めてアドバイスをいただけたので、すぐに解決できました。

A:私も教官から「どんな些細なことでも質問していいよ」と言われたので、分からないことは何でも聞くようにしています。

 

Q.クラスの雰囲気や寮生活について教えてください。

C:講義の合間に週末の予定を話したり、講義でわからないところを気軽に相談し合ったりと、和気あいあいとした雰囲気です。

A:良い雰囲気で、仲間と一緒だと研修も頑張れますよね。

B:寮には学習室があり、誰かいれば声をかけて一緒に勉強することもよくあります。また、スポーツなどをして気分転換するのも楽しみの一つです。

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