裁判所で活躍するProfessional:裁判所事務官


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 私は大阪地方裁判所第2刑事部で事務官として、書記官の仕事を補助する事務を行っています。具体的には、訴訟関係書類の授受や法廷の準備、来庁者の対応などです。事務官の仕事は、裁判の手続に幅広く関係しているため、自分の仕事が裁判手続の進行を支えていることを意識しながら仕事をしています。

採用された当初は、事務官がどのような仕事をしているのか具体的にイメージすることができず、不安に感じていました。しかし、分からないことがあれば上司や先輩が仕事の目的や根拠を丁寧に教えてくれたので、すぐに自信を持って仕事ができるようになりました。現在は、先輩方の姿勢を見習い、一つ一つの仕事に責任を持って取り組んでいます。

裁判の円滑な進行のためには、裁判官・書記官・事務官が一体となって連携することが欠かせません。私はチームの一員として、自分にできることは何かを常に考えながら、部署全体の力になれるように意識しています。

特に裁判員裁判事件では、裁判員の方が審理に参加するため、準備することも多く、部内の連携が一層重要になります。私も事務官として、業務の進捗を積極的に共有し、先を見通して行動することを心掛けています。そのような姿勢が評価され、任せてもらえる仕事が増えたり、裁判官や書記官から感謝されたりするときに大きなやりがいを感じます。

また、昨年度は刑事部の若手事務官が自主的に連携し、部署ごとに異なっていた事務を見直して、より効率的で合理的な方法を話し合い「部署の垣根を越えた事務の標準化」に取り組みました。その結果、事務が統一され、現在も多くの部署でその成果が活用されています。自分達の取組が組織全体の事務の改善に繋がったことは大きな励みとなり、この取組を通して自分自身の成長も感じることができました。この経験を活かして、これからも、周囲と協力しながら落ち着いて柔軟な対応ができる書記官への任官を目指して努力していきます。

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