チームで働く(裁判所事務官・裁判所書記官・家庭裁判所調査官)
裁判所事務官・裁判所書記官

Team松山地方裁判所
- 左(A)
主任書記官(H23採用)
- 中(B)
裁判所書記官(H29採用)
- 右(C)
裁判所事務官(R6採用)
Q.現在の仕事の概要・職場の雰囲気は?
A:私たちの所属する民事部立会係では民事訴訟事件を担当していますが、普段、二人はどのように協力して事務を進めていますか。
B:私は、書記官として、裁判期日立会や、調書の作成などをしていますが、他にも裁判所に提出された書面の受付や郵便物の発送、窓口対応、弁護士や訴訟当事者への連絡など様々な事務があって、書記官一人だけで全ての事務を行うことはできないので、事務官にサポートをしてもらっています。
C:最近ではデジタルツールを利用して、受け付けた書面を私から裁判官に共有したりもしています。事務で分からないことがあったら、いつでも聞ける雰囲気があるので、働きやすい環境だと思います。
A:私は管理職として、皆さんの仕事が上手くまわるように、他の部署と連携をとりながら、色々検討をしています。皆さんが働きやすい環境を整えたいと思っていますので、気になることがあれば遠慮なく教えてくださいね。
Q.これからの目標は?
A:ちなみに、二人にはこれからの目標などはありますか。
C:まずは、裁判所の目標である適正迅速な裁判の実現に向けて正確な事務を行っていきたいです。そして、将来は、周りにいる書記官の方たちのような書記官になりたいです。
A:書記官はより専門性の高い職種となりますので、また違ったやりがいが感じられると思います。
B:民事訴訟の分野では、事件記録の電子化などを含め手続の全面的なデジタル化が予定されているので、現場の書記官として、積極的に取り組んでいきたいです。
A:裁判手続のデジタル化が進むにつれて、裁判手続の進め方やそれを支える事務のあり方について、検討する機会が増えたと思います。私自身も、訴訟当事者はもちろん一緒に働いている皆さんが利用しやすいような仕組みづくりを考えていきたいと思っています。デジタル化に限らず、より良い司法サービスを提供し続けるために、みんなで協力して取り組みましょうね。
家庭裁判所調査官

Team広島家庭裁判所
- 左(A)
家庭裁判所調査官(H28採用)
- 中(B)
主任家庭裁判所調査官(H19採用)
- 右(C)
家庭裁判所調査官(H24採用)
Q.現在の仕事の概要・職場の雰囲気は?
B:私たちは現在少年事件を担当しています。少年事件における調査官の役割は、少年が非行に至った経緯や背景等について調査を行うとともに、再非行防止のために、少年に対して働きかけを行うことです。
A:調査を行うに当たっては、関係機関から情報を収集し、非行に至った少年の課題について適切に仮説を立てることが重要です。私たちは「組」というチームで仕事をしており、仮説を検討する際、同じ組の他の調査官と意見交換することで、新たな気付きを得られることがあります。組の中では思ったことを気兼ねなく口に出すことができるという安心感がありますよね。
B:調査官は人の心を扱う仕事であり、より良い調査活動を行うためには調査官同士が相互に支え合うことが重要ですので、管理職として、組全体が話しやすい雰囲気になるように心掛けています。
Q.仕事上ではどのように連携をとっていますか?
C:他の職種との連携も重要です。裁判官は事件を進める上での「司令塔」であり、調査から得られた情報や、これに基づく調査官の意見等について頻繁に情報共有しているほか、「手続のプロ」である書記官とも、相互に連携を図っています。
A:他にも、学校、児童相談所、保護観察所等の関係機関と連携を取ったり、少年の親と面談を行うなどして、皆で少年の立ち直りを支えるという意識を持って調査活動を行っています。
Q.これからの目標は?
C:調査官との関わりが少年のその後の人生に少しでも役に立つようにという思いを持ちながら、今後も一つ一つの事件に真摯に向き合っていきたいです。
A:少年のプライバシーに踏み込んだ情報を扱う職種であるということを踏まえて、誠実に仕事に向き合うとともに、少年自身が立ち直りのきっかけをつかめるような働きかけができるように経験を積んでいきたいです。
B:社会情勢や技術革新による変化に対応しつつも、「少年に真正面から向き合う」という調査官の本質を見失わないように、組織としても個人としても努めていきたいです。