外部機関への出向・在外研究
外部機関への出向
最高裁判所 事務総局刑事局第二課調査員(H29採用)
7万人の社員の「より働きやすい未来」を描く――これが、民間企業に出向した私に託されたミッションでした。
私は、この使命の達成に向け、役員と社員の対話機会の創出、風通しのよい職場づくりを目指した社員間の少人数交流イベントの運営、キャリア開発セミナーの企画、さらには社内報の編集まで、多岐にわたる業務に携わりました。
それは裁判所とはまた異なる世界。民間企業の現場では、市場や時代の流れを敏感に捉え、柔軟に対応していくことが一層求められました。新しい環境の中で、多様な立場や価値観に向き合う多角的な視点、そして前例にとらわれず物事を推進する力を身につけることができました。
現在、私は刑事裁判のデジタル化に向けた新システムの開発に向けて、まさに前例がない挑戦の中で他の職員と一緒にプロジェクトを進めています。出向で得た「しなやかな推進力」を武器に、今後は裁判のデジタル化のより良い未来に貢献したいと思います。

在外研究
最高裁判所 事務総局経理局総務課係長(H22採用)
ウェールズの大学で1年間、家族法の研究をしました。大学では、チューターである家族法の専門講師にサポートしていただきながら、授業を聴講したり、少人数制のゼミに参加しました。座学である程度知識を身につけた後は、現地裁判所を訪問し、裁判官にインタビューする等して、実務についての見聞を広めました。
現地裁判所でのインタビューを通じて、英国では事務改善のために新しい試みを行う際、“あらかじめ全ての問題を深く検討し、セットしてから着手する”というよりもむしろ、“とりあえずやってみて、フィードバックを行いながら軌道修正、改善していく”という姿勢が重視されているように感じました。
私も1年間の留学生活を通じて、失敗を恐れずに、とりあえず挑戦してみるといった姿勢や度胸が身に付いたように思います。
このマインドをこれからの仕事にも活かし、一緒に働く仲間と協力し、支え合いながら前に進んでいきたいと思います。
